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財布について

革の宝石「コードバン」

財布の素材として挙げられるのは、革、ビニール、布、紙…と様々な素材が挙げられますが、
革素材の財布を使用している人が大半を占めるのではないでしょうか?

「革の宝石」って聞いたことありますか?
以前、革のなめしや素材についてブログに書いてきましたが、
今回は「革の宝石」とも呼ばれるコードバンについて書いてみます。

●コードバンでつくられた財布

コードバンとは、馬の尻の部位をなめしたもので、美しい光沢が魅力の高級素材です。
繊維の組織が緻密ですので、とても丈夫であるという特長があります。
中面には、風合いのあるヌメ革を使用するなどして細部の仕立てにこだわった、
芸術品のような長財布が多く出回っています。

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●コードバンとは?

コードバンは、馬のお尻の部位をなめした革です。
馬といっても、サラブレッドやポニーといった通常知られている馬からは採れません。
ヨーロッパで食肉用として生産されている農耕馬からのみ、副産物として採ることができます。
人間が生きるために犠牲になってくれた命ですので、革まで大切に使わせてもらっているわけですね。

一般的な革の構造は、「トコ」と呼ばれるベースの上に「銀面」と呼ばれる表革が張付いています。
ところがコードバンは、「トコ」であるコードバン層のみを使用する、単層構造であるのが大きな特長です。

このコードバン層は、コラーゲン繊維が整然と縦に並んでいます。
(一般的な皮革は、繊維が絡み合いながら横に走っている。)
このためコードバンは綿密でしなやかであり、なめらかでしっとりとした質感が特徴です。

なお、1頭から採れるコードバンの量はごくわずかですので、たいへん希少な素材です。
農耕馬の生産量自体も年々低下していますので、今後は更に入手が困難になるものと思われます。

ちなみにコードバンを生産している工場は、全世界で日本とアメリカに1軒ずつしか存在しません。

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さらにコードバンは、たいへん丈夫であるという特長もあります。

一般的な革は長期間使用するにしたがって、だんだんと表皮である「銀面」が歪んできます。
そのため、「トコ」と「銀面」の間に隙間が生じ、「浮き」と呼ばれる現象が起きます。
牛革などを長く使うにつれて、表面にヒビが入るのもこのためです。

ところがコードバンは単層構造ですので、「浮き」の現象が起きません。
そのため長期間使用してもヒビが入ったり、よれることも無いのです。

最後に、コードバンの様々な通称をご紹介させていただきます。

●革の宝石

厚い表皮に守られた厚さ2mm程度のコードバンを、丁寧に表と裏から削り出す採取方法が宝石採掘のようなので、
「革の宝石」と呼ばれています。

●革のダイアモンド

上記のような採取方法に加え、従来の革と比べて突出した丈夫さと安定性を持ち合わせていることから、
高い硬度と安定性を持った希少価値の高い、ダイヤモンドに比喩されています。

●幻の革

どのようにして発見され、素材として使用されるに至ったかその起源についても謎のままであり、
特異な質を持った革であること、更に入手困難であることから「幻の革」と称されています。

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